仕事の合間に季節を感じ取ること。

この間、仕事前に買い物に行ってきました。
その日は、母はデイサービス、私は仕事・・・なのですが、日々の買い物をしそびれていたので、おかずが足りなくなっていました。


一軒家が並ぶ団地を通り抜け、スーパーに向けて歩いていくと、小さな山が道に寄り添うようになっていることがわかります。
人が住んでいるそばにある山を、里山というらしいです。

里山の景色を見て、驚きました。
大きく里山の様は、変わっていました。里山の木は、葉は落ちていったのでしょう。里山を彩る葉っぱは、ことごとくなくなっており、枝のみとなっています。冬の木々そのものです。
そして何に驚いたかと言えば、里山の辺りを週3回は歩いているにも関わらず、里山の変化や季節感に気がつかなかった自分でした。

もっとも、気がつかなかったのは、私がどんくさいだけだったということもあります。同時に、仕事、家のこと、勉強のこと、すべてにかぶさる母の認知症、いろんなことをいつも考えていて、疲れ気味で感性も枯れていたのかもしれません。

何かあれば、あれほど言っているにも関わらず、上へあがってきて話しかける母にへきえきすること、認知症ならではの何度も同じことを聞いてきたり、在宅ゆえに普段仕事をしているときに、母の認知症がかぶってくることはちょっときつかったからかと思います。いつも認知症について考えていることが多かったのです。


認知症は止めることも完治することもできないと言われています。現代、あまたある病の中で、最も絶望的な病ともいえるものでしょう。好きでなる人は一人もいないのに、切ない病気です。
ただ、病を持ったからと言っても、本人が明るく過ごせられるよう、家族も気をつけていきたいです。

病にずっと向き合っていたら、私のように季節の流れも気がつかなくなってしまいます。一番健康でいないといけない人(介護者)が、疲れていてものがわからなくなってしまいかねません。介護者が不健康だと、当事者もあまり元気になれなさそうです。

庭の木、花、街路樹でもなんでもいいので、季節感を大事にしようと思いました。
そして、こころを癒していきたいと思います。ちょっとでも健やかな介護者でいられるために。元気に仕事ができるように。

画像は、ぱくたそさまからいただきました。








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